税込み768万円~の新築住宅 ゆきだるまのお家

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北海道住宅新聞 2023年5月25日掲載「太陽光発電の雪問題を克服する」
2023年6月12日

北海道住宅新聞

2023年5月25日掲載

 

ゆきだるまのお家のお客様のお家が大々的に掲載されました!

 


 

冬こそたくさん電気がほしい

太陽光発電の

雪問題を克服する

 

国の2050年カーボンニュートラル政策や、

再エネ利用の 普及促進も図るために一新された札幌版次世代住宅基準、

そ して昨年からの電気料金高騰によって存在感が急速に高まっ ている太陽光発電

ただ、積雪寒冷地では冬季の雪の問題を避けて通れない。

太陽光パネルの積雪やこう配屋根・片流れ屋根からの落雪・・・。

これらの問題を解消する方法はあるのか。


 

PVソーラーハウス協会

エコ建材と ZEHのノウハウを提供するボランタリ ーチェーン (VC)PV ソーラーハウス協会(本部茨 城県龍ヶ崎市)が2015年に壁付け太陽光発電の架 台を開発してから、壁面設置の太陽光発電採用事例 が徐々に全道に広がっている。

道央 道南では木造ア パートに採用する動きも出てきた。 2015 年当時、無落雪屋根に太陽光パネルを設置す る架台の角度は 20~30度が多かったが、冬に積も った雪が落ちきらずに屋根上に溜まることが多く、冬 は発電量が大幅に減少。 同協会の会員から「冬場も 発電するためには壁付け施工も併用したい」という声 があり、壁付け用の架台を開発した。 最近は、架台のコストが上昇していることなどから、 無落雪屋根では 平置きが主流となり、冬はシミュレーション上は発電 量ゼロになってしまうが、それも壁付け太陽光発電が 増えている理由の一つだ。

札幌市の(株)藤城建設では、2018年にモデルハウス で同協会が開発した壁付け用の架台を採用。 壁付け と屋根設置の太陽光発電を併用し、以後注文住宅へ の採用が増えている。現在、札幌市東区中沼で公開中のモデルハウスで は、 1枚 390Wの太陽光パネルを屋根12枚、 壁面 は南向き3枚、西向き6枚の合計21枚 8.19kW分 を設置している。事前のシミュレーションでは、1月 160kWh、 2月191kWhの発電量を予想していた。

これに対し今年1月、2月の実測値は 152.5kWh、 184.1kWh とほぼシミュレーション通りの結果となっ た。これは壁面設置した9枚の太陽光パネルからのものだ。最大で1日10kWh 程度の発電量があり、 蓄電池を併用すれば冬場の停電にも備えることができ る。これまでの発電データからは、 壁面設置の年間 発電量は概ね屋根設置の7割ぐらいはある。このモデ ルハウスは延床面積約30坪とコンパクトだが、 壁面設置を併用したことで8kWを超える発電容量を確保 できた。

施工は、外装材の上から金属製の横桟をコーチスクリューで留め、 縦桟に太陽光パネルを取り付けて横 桟に固定する。 壁面設置を成功させるコツとして、同協会北海道事 務局の酒井信二氏は、「現地調査を入念に行い、 特に 周辺環境をよく調べることが重要」 だという。 壁面は屋根面と違って隣地や道路にある建築物・構造物の影がかかりやすく、 影がかかると発電効率は 大幅に低下する。 太陽の動きを季節ごとにシミュレー ションして影がかからないかどうかを確認する必要が ある。 万が一影がかかっても、影がかかったパネルだ け全体の回路から切り離せる機能を持つ太陽光パネ ルもあるが、 通常のパネルよりも高価なため普及して いない。

建物が密集した地区では、パネルからの反射光が 周囲にどのような影響を及ぼすかも調べる必要があ る。こうした事前評価について、 同協会では会員から の相談を無料で受け付けている。 このように壁面設置の太陽光発電には屋根面設置 にない注意点があるが、 魅力的な選択肢の1つとして 今後注目度が高まるだろう。


 

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