♦日本エコハウス大賞2023♦
NEXT創エネの家賞
協賛企業賞/硝子繊維協会
藤城建設がW受賞いただいた記事が
2023年8月28日発行の全国誌
建築知識
ビルダーズ No.54
に掲載されました!
建築業界で、たいへん著名且つ
先進的な活動をされている方々の審査
によって受賞作品が選ばれました。
⇩受賞内容のご紹介⇩
~NEXT創エネの家賞~
《DATA》
設計・施工◆藤城建設
所在地◆北海道札幌市(2地域)
家族構成◆夫婦+子ども+犬2匹
敷地面積◆198.34㎡(59.88坪)
建築面積◆43.37㎡(14.00坪)
延床面積◆92.74㎡(28.00坪)1階46.37㎡(14.00坪)/2階46.37㎡(14.00坪)
竣工年月◆2022年3月
《省エネルギー性能》
断熱性能(UA値)◆等級6(0.28W/㎡K)
日射取得(ηA値)◆冷房期1.7 暖房期1.2
気密性能(C値)◆0.5㎠/㎡
《断熱仕様》
屋根・天井◆ロックウール吹込み320㎜
外壁◆高性能グラスウール16K105㎜+ポリスチレンフォーム60㎜
床・基礎◆基高性能グラスウール16K105㎜ (立上り)+同16K50㎜(底版)
窓◆トリプルガラス (LIXIL)日射取得・遮蔽ガラス併用
暖房設備◆寒冷地エアコン2.8kW (10畳用)
冷房設備◆エアコン 2.2kW(6畳用)100V
給湯設備◆電気ヒートポンプ(CO2冷媒)エコキュート
換気設備◆第1種熱交換換気(全熱)「FY-12V」(パナソニック)
創工ネ設備◆太陽光パネル 5.94kW(屋根2.43kW、壁3.51kW)
耐震性能◆等級1
その他◆こどもみらい住宅支援事業 ZEH補助金100万円
~協賛企業賞/硝子繊維協会~
2022年ウッドショックの最中に建設した住宅である。
予算が限られているなか、高性能かつローコストで
太陽光発電パネルを搭載した住まいを提案した。
性能はHEAT20 G2で、北海道でもエアコン1台で
十分快適に過ごすことができる。
主な断熱材には高性能グラスウールを採用し、
外壁には付加断熱としてポリスチレンフォームも併用。
トリプルガラス窓で日射取得・遮蔽で使い分けることで、
高い外皮性能を達成できた。
さらに、雪の多い地域でも壁面に設置した
太陽光パネルで、最も電気代のかかる冬場に発電し
光熱費の負担を減らせるようにしている。
夏は電気使用量が少ないことから屋根置きの太陽光パネルは
少なくし、冬にこそ活躍する壁面太陽光の比重を高めた。
過去のデータ上、9枚以上の壁面太陽光パネルを設置
すると冬の電気代が1/3補填できる見込みだ。
室内に採り込む日差しや風景を楽しむ窓とのバランスも
考慮しつつ、パネルが陰らないように計画している。
冷暖房はどこでも手に入るエアコンを採用。
汎用品を使うことで維持管理がラクになり、
永く住んでもらうことが目標だ。
高い外皮性能を確保したうえで太陽光パネルも
設置しているが、補助金を活用しながら
土地代・諸費用も含め実質2,640万円で実現。
土地の購入段階から建て主と検討を重ねる
ことで、予算内に納めることができた。
【講評】
資材価格の高騰から、グレードを下げて
提案せざるを得ない状況において、
希望面積を下回る28坪で提案するなど
コストパフォーマンスの高い家づくりをしています。
注目すべきは太陽光発電です。
雪が多い北海道は不要だという話もありますが、
壁にパネルを設置して発電量を補っています。
雪国でも、冬の暖かさと電気代の安心を
すべての家に備えてほしいと願い、
着実な取り組みが多くの人の参考
になるため推薦しました。
日本エコハウス大賞は、
建築家にとってたいへん栄誉ある賞であり、
藤城建設では2022年に引き続き
2年連続受賞いただけることを
嬉しく思うとともに、外気が寒い中でも、
暖かで美しい暮らしを最小限のランニングコストで
暮らせる住宅を目指してまいります。